この狭小地どうしたらいいの!? 狭小地の「メリット」と「デメリット」! 知っておきたい活用方法

狭小地

・狭小地とは

狭小地とは、字の通り「狭くて小さな土地」です。一般的に15坪以下ならば狭小地とよばれています。狭小地ができる主な理由は3つあります。

ひとつ目は「土地価格が高い大きな土地を売りやすくするために小分けにした結果」です。値段があまりにも高額だと買い手がつかないため、不動産は買いやすい値段になるように土地を小さく分けて売ります。そのため、狭小地は土地の値段が高い場所に多い傾向があります。

ふたつ目は「町の開発が進む中で残った土地」です。例えば、駅前開発で大きな商業施設を建てるときには住民から土地を買い上げる必要があります。きれいに買い上げられればいいのですが、さまざまな事情で買い上げが進まずに取り残された土地が狭小地となって残ることがあります。

最後は「相続による分筆」です。広い土地を複数人で相続するときにはそれぞれも持ち分を登記しなくてはなりません。細かく分けた結果、狭小地になることがあります。

現在は狭小地を出さないように自治体ごとに「最低限の敷地基準」があります。しかし、現在も基準ができる以前の狭小地がたくさん残っています。

・狭小地のメリットとデメリット

狭小地には、メリットとデメリットがあります。一番のメリットは、税金が安くすむことでしょう。土地を持っていれば「固定資産税」や「都市計画税」を納めなければなりません。「固定資産税」は「固定資産税評価額」によって決まります。「固定資産税評価額」は、土地の面積や道路との接地の仕方、場所によって決まるのです。土地の面積が小さければ小さいほど安くなる傾向があります。また、土地が小さいため、土地の値段が高い場所でも買いやすい値段におさえられています。「広い土地はいらないけれど、交通の便がいい土地が欲しい」と思うならば狭小地も選択肢に入るのではないでしょうか。

デメリットは用途が限られることです。家を建てるならば面積は狭くなります。居住スペースを多く取るならば、階数を増やすしかありません。床面積が狭く階を増やすと細長い建物になり、強度を強くする必要が出てくるのです。「小さい土地なら安く家が建つ」と思う人がいますが、実際に建ててみるとさまざまなところに工夫が必要になり、結果的に建築費が高くなることがあります。

・狭小地や狭小住宅の「売却」を考えたら知っておきたいこと

狭小地や狭小住宅を相続する人もいます。その場合は、自宅がすでにあり売却を考えるかもしれません。狭小地や狭小住宅も売却は可能です。しかし、狭小地は資産価値が低くなります。土地の上に住宅がある狭小住宅であっても、狭小住宅は階数が高くなる傾向があり、高齢者には不向きです。売却できる相手が限られてしまい、結果的に安く買いたたかれてしまうことがあります。

また、買い手が住宅ローンを組めない可能性もあります。住宅ローンは、銀行が土地や建物を担保にとってお金を貸します。万が一、返済が滞ったときに担保にとっていたものを売却して返済に充てるのです。しかし、売却しても相当のお金にならない可能性がある場合はローン審査が通りません。銀行に狭小地や狭小住宅の資産価値が認められなかった場合(審査基準に満たなかった場合)は、せっかく買い手がみつかっても売却まで至らない可能性もあるのです。

・狭小地の土地活用方法

狭小地の土地活用方法はいくつかあります。例えば、隣の土地を購入してあわせることで狭小地ではなく一般的な広い土地にするのです。狭小地のデメリットは「狭くて小さいこと」でした。隣の土地とあせて大きくすることで売却も幅広い用途も可能になります。
しかし、隣の土地がタイミングよく売り出されるとも限りません。また、運よく売りに出されたとしても、大きな土地を購入するお金を用意することは大変なことです。

相続で狭小地を手にした人は、毎年の固定資産税も大きな負担です。土地という資産を手にしたはずが、有効活用できずに「税金だけが取られていく」という人は意外と多くおられます。

狭小地は、用途が限られ、隣の土地を購入するにも大きなお金が動きます。下手に売却しようとすれば安く買いたたかれてしまう可能性も否定できません。不動産には、狭小地や狭小住宅を得意としている企業があります。狭小地の扱いは非常に特殊であり、不動産であってもノウハウを持っていない企業に売却をすれば安く買われてしまうかもしれません。一方、狭小地の扱いになれている企業は、さまざまな活用方法やノウハウを持っています。狭小地や狭小住宅の有効活用は「不動産会社選びで決まる」といっても過言ではないでしょう。

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